最終更新日 2019/10/08

灰白質

灰白質とは・・・

灰白質(かいはくしつ、gray matter)とは、神経細胞の細胞体が集合している領域のことである。脊髄の断面を見ると、室につながる中心管が中央に存在し、その周囲を囲んでいる「H」の形をした部分が灰白質である(図1)。

灰白質の腹側の突出部は前角とよばれ、背側は後角、その中間を中間質という。胸髄では、中間質のさらに外側に側角がある。それぞれ前角には運動ニューロン、後角には感覚ニューロン、側角には交感神経節前ニューロンが存在している。

灰白質の周囲は白質に囲まれており、ここは神経線維が無数に走っている。

図1脊髄の拡大図
脊髄の拡大図のイラスト

執筆: 石田 光

元 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター

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