最終更新日 2018/11/07

白斑

白斑とは・・・

白斑(はくはん、leukoderma)とは、皮膚の色が白く抜けていった斑である。発症部位により患者のQOLを低下させ、社会活動も困難となることがある。

【原因】
皮膚の基底層に分布するメラノサイト(色素細胞)は、紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素を産生している。このメラノサイトが何らかの原因で減少・消失すると白斑となる。

【症状】
具体的な白斑の例として、先天的にメラニンが産生されない眼皮膚白皮症〈先天性白皮症〉(oculocutaneous albinism;OCA)やまだら症、後天的に起こる尋常性白斑がある。メラニンが完全消失し、皮膚の色が白く抜けた斑を完全脱色素斑という。炎症などによりメラニンが減少して白く抜けるように見えるものは不完全脱色素斑と呼ばれる。また、他の発疹の周囲にみられる脱色素斑は、白暈(はくうん、white halo)という。

執筆: 上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

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