最終更新日 2018/11/13

モートン病

モートン病とは・・・

モートン病(もーとんびょう、Morton's metatarsalgia)とは、圧迫による足趾間(足の指の間)の末梢神経障害である。特に第3・4趾間に好発する。同部位は外側足底神経と内側足底神経が合流する箇所であり、圧迫されやすいため、モートン病の好発部位であると考えられている。

【病態】
足趾末梢に向かう総趾神経は、中足骨間を結ぶ深横中足靭帯のすぐ足底側を通っている。そのため、足趾を背屈するなど前足部への負担が増加すると、総趾神経が深横中足靭帯に圧迫される際に末梢神経障害が生じる。また、圧迫が繰り返されると同部位の近く(中枢側)に有痛性の神経腫が形成され、疼痛が生じる。

【症状】
歩行などの運動時に、足趾間に焼けるような痛みやしびれを伴うのが主な症状である。

【原因】
原因は「つま先立ち」をするような姿勢による、前足部への負担であることが多い。ハイヒールなどの横幅が狭い靴を長時間履いたり、中腰での作業などで起こりやすい。また、マレット指などの変形や扁平足がある場合も負担がかかりやすく、原因となる。
中年以降の女性に多い。

【診断】
障害のある足趾間に感覚障害があり、中足骨頭間の腫瘤に触れた際に、ティネル徴候(皮膚を叩くと放散痛が生じ、痛みがだんだんと末梢へ移行する徴候)を認めれば診断となる。

【治療】
基本的には保存的加療となる。原因となっている靴や姿勢を変えることや、足内在筋を鍛える(足底のアーチを作る)などの理学療法、足底挿板やブロック注射などが行われる。
難治性の場合は、神経腫切除や深横中足靭帯切離などの外科的治療が選択されることもある。

執筆: 岩﨑 寛

神戸マリナーズ厚生会病院 救急科救急部長 救命救急センター

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