最終更新日 2018/07/23

通年性アレルギー

通年性アレルギーとは・・・

通年性アレルギー(つうねんせいあれるぎー)とは、室内塵(ハウスダスト)やダニ、ペットの毛など、1年を通して存在する抗原が原因となるアレルギーである。一方、季節性アレルギーは、花粉症などの特定の時期に多い抗原により症状が引き起こされるアレルギーを指す。

【症状】
主な症状はくしゃみ汁(鼻水)、鼻閉である。

【診断】
診断は症状と出現状況などの問診が主に行われ、鼻鏡検査や皮膚テスト、アレルゲン特異的免疫グロブリンの測定を行うこともある。

【治療】
治療は薬物療法としては、抗ヒスタミン薬を中心にして、ロイコトリエン受容体拮抗薬ステロイドの点鼻薬が用いられる。鼻づまりが強い場合には点鼻の血管収縮薬を使用することがあるが、長期間の使用はかえって症状を悪化させることがあるため、注意が必要である。近年では、ダニアレルゲンに対するアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)が保険適用となり、普及が期待されている。

【予防】
予防には抗原の回避と除去が大切である。日常生活では部屋の掃除、ダニ対策として風通しを良くする、除湿器の使用、空気清浄器の使用、防ダニのシーツや布団カバーの使用などを行うことが良いとされる。

執筆: 草薙恭圭

自衛隊中央病院 リウマチ科

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