看護用語辞典 ナースpedia キーワード:白内障手術

白内障手術とは・・・

最終更新日 2018/05/15

白内障手術(はくないしょうしゅじゅつ、cataract surgery)とは、混濁した水晶体を除去する手術のことで、白内障の根本的治療である。白内障に対する治療は主に手術で実施件数も多く、眼科手術全体の約8割を占めている。

【手術方法】
現在一般的に行われている手術は超音波水晶体乳化吸引術であり、その手順は次のようなものである。
角膜輪部や水晶体前嚢を3mmほど切開し、そこから器具を挿入し、超音波で水晶体の核を破砕し、粉砕物を吸引して除去する。その際、水晶体の後嚢は温存する。残した水晶体の中に眼内レンズを挿入する。麻酔は点眼による局所麻酔で行われ、日帰り手術も普及している。
水晶体嚢を温存できない、水晶体嚢を支えている支持組織(チン小帯)が脆弱なため水晶体嚢が利用できない場合には、眼内レンズを縫い付ける眼内レンズ縫着術が行われることもある。眼部の外傷の既往がある場合や85歳以上の高齢者ではこうしたことも懸念されるため注意が必要である。

【合併症】
白内障手術の合併症としては、術後早期に角膜浮腫、眼圧上昇などを認めることがあるが、1週間程度で自然に改善することも多い。術後2週間から1カ月後には黄斑と呼ばれる視力に重要な部分にむくみを生じることもある(嚢胞様黄斑浮腫)。手術後1~2年では眼内レンズを挿入した水晶体嚢が混濁してくる後発白内障が起こることがあり、合併症では最多(10~30%程度)である。
また、重篤な合併症としては術後眼内炎があり、約0.05%の頻度であるが失明に至るケースもある。
その他、網膜剥離や眼内レンズの脱臼なども起こることがあり、異常を感じたら眼科を受診するよう促す必要がある。

執筆

水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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