最終更新日 2018/03/19

視力

視力とは・・・

視力(しりょく、visual acuity)とは、物体の形や存在を、目を通して認識する能力のことである。
視力検査の方法としては、ランドルト環を用いた検査が一般的である。新生児では明暗の識別ができる程度だが、徐々に発達し、6歳ごろまでには大人と同様の視力になる。この間に一週間以上眼帯などで目を覆ったり、遠視等の屈折異常や斜視があると、弱視の原因になるため注意が必要である。

視力には、以下のように多くの分類方法がある。

■静止視力と動体視力
静止視力は目や見る対象物が静止している場合の視力であり、動体視力は動いている物体から視線を外さずに持続的に識別する能力のことである。静止視力と動体視力には特に関係性はない。
■中心視力と中心外視力
物を見る際は、眼の焦点を合わせることで見えている。視神経が集中している網膜の中心窩で正しく像を結んでいるときの視力を中心視力と呼び、その周辺で像を結んでいるときの視力を中心外視力という。単に視力と呼ぶ場合、一般的には中心視力のことを指す。
■遠見視力と近見視力
5m以上の距離で測定した視力を遠見視力、30cmの距離で測定した視力を近見視力という。通常、日本では5mの距離から視力を測定する。
■裸眼視力と矯正視力
視力矯正を行う器具を使用しない場合における視力を裸眼視力、眼鏡やコンタクトレンズで矯正した時の視力を矯正視力と呼ぶ。

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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