最終更新日 2018/02/06

補聴器

補聴器とは・・・

補聴器(ほちょうき、hearing aid)とは、音を増幅させ、聴力に合わせて大きすぎる音を制御し、聞こえにくさを改善する装置である。聴覚障害者の日常生活のコミュニケーションを補助するために用いられる。

難聴は軽度であり普段は聞こえに不自由はないが、仕事や会合などの限られたときのみ不自由と感じ、補聴器を使用される方も増えてきている。

一般的には音を受けるためのマイクロホン、音の増幅器、イヤホン(音の出力部)、電源から構成される。音の増幅は感度や周波数、方向性といった要素を考慮して行われる。

補聴器には以下のような種類がある。
・ポケット型(箱型)補聴器
イヤホンを除く部分が一つの箱に組み込まれ衣服に着用して使用する。たばこ箱程度の大きさであり、重度の難聴に向いているとされている。
かけ型補聴器
耳介の後ろに引っ掛けるタイプの補聴器であり、取り扱いやすいため、最も多く使用されている。
・耳あな型補聴器
外耳道に挿入するタイプの補聴器である。非常に小型であり使用していることが目立たないというメリットがある。
・その他
音を振動として頭蓋骨に伝える骨伝導型の補聴器もある。特に伝音性難聴の場合に有効。

補聴器を使用する際には以下の点を注意する。
・洗浄しない
・補聴器をつけたままシャワーやお風呂に入らない
耳垢が外に出てこなくなる場合があり、定期的な耳掃除が必要である

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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