最終更新日 2017/12/15

スリル

スリルとは・・・

スリル(すりる、thrill)とは、心雑音が非常に大きい時に、その振動を胸壁から手で触れることができるようになる状態のことである。振戦ともいう。

心雑音とは正常な心臓では聞こえない異常な雑音であり、心音と心音の間に入る音や、複数の心音にまたがって聞こえる長い音のことである。

【Levine(レバイン)分類】
弁の狭窄や閉鎖不全などで血液の乱流が起こり雑音を生じるが、聴診器を用いて聴取する心雑音の大きさは一般的にLevine分類によって分類される。

・LevineⅠ度:極めて微弱で注意深い聴診で聞こえる程度
・LevineⅡ度:弱いが聴診器を当てるとすぐに聞こえる雑音
・LevineⅢ度:スリル(振戦)を伴わない高度の雑音
・LevineⅣ度:スリル(振戦)を伴う高度の雑音
・LevineⅤ度:聴診器の端を胸壁に当てるだけで聞こえる雑音
・LevineⅥ度:聴診器を胸壁に近づけるだけで聞こえる雑音

つまり、スリルを感じるのはLevineⅣ度以上の心雑音である。

スリルが収縮期にあるか、拡張期にあるか、どの弁領域で最強となるかを診察することで原因病変を推定することができる。

【心雑音と混同される心尖拍動】
心雑音とよく混同されるものとして、心尖拍動がある。心尖拍動は、心臓が収縮する時に心尖部が胸壁に当たって生じる拍動であり、肉眼で観察することができる。これは健常人でも痩せている人で観察される所見であり、スリルとは異なる概念である。

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