最終更新日 2017/07/18

バストバンド

バストバンドとは・・・

バストバンド(ばすとばんど)とは、主に肋骨骨折後の保存療法で用いられる、胸部固定帯のひとつである。肋骨骨折のほか、胸部手術での胸骨切開後の胸郭の固定や、鎖骨骨折や上腕骨頸部骨折などで上腕の固定を目的に用いられる。チェストバンド、リブバンド等、様々な呼び名がある。bust band。

バストバンドで固定することにより、変形の予防や矯正、痛みの軽減、関節の保持などを図る。バストバンドはコルセットに似た感覚で、肋骨に圧力を加えてその位置を固定する。

あまり強く巻くと逆に痛みをひどくしてしまったり、胸郭の運動が制限され過ぎて換気障害を起こしたりする恐れがある。特に老人の場合は肺合併症を引き起こす懸念があるため注意が必要である。

■バストバンドの装着方法
バストバンドは適当に装着しても効果は期待できないため、以下の手順を守って装着する。
1.息をいつも通り吸う
2.息をいつも通り吐く
3.そこからさらに息を限界まで吐く
4.限界まで息を吐いた状態をキープし、素早くバストバンドを巻く
バストバンドを巻く際は、伸縮性のない部分が患部に当たるように調整して巻く。そうすることで患部は伸縮性のないバンドで動きづらく、患部以外の場所は伸縮性があるバンドである程度の動作は可能である。
巻く際は、強く締め付けすぎないようにする。特に心臓病や呼吸器疾患をもつ患者には注意する。

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