最終更新日 2018/05/09

アスベスト

アスベストとは・・・

アスベスト(あすべすと、asbest)とは、ケイ酸を主成分とする繊維状の鉱物である。石綿ともいう。

耐熱性・絶縁性・保温性・防火性等に優れており加工もしやすく安価なため、建材などに広く使用されてきた。しかし1960年代よりアスベストに関連した肺がんや悪性中皮腫の危険性が問題となり、本邦でも1975年に吹き付けアスベストが禁止となった。1995年には危険性の高い青石綿と茶石綿の輸入が禁止され、2005年には白石綿も輸入禁止となっている。現在は一部の例外を除き、製造・輸入・使用・譲渡・提供は禁止されている。また、アスベストに関連した健康被害は労働災害や公害として社会問題となっている。

アスベストは塵肺・肺線維症・肺がん・悪性中皮腫の原因となるが、特に悪性中皮腫は、そのほとんどはアスベストによるものである。暴露から悪性中皮腫の発症までの潜伏期間は30~40年と考えられている。初期症状は乏しく、進行後に初めて症状を呈することも多い。胸膜浸潤による胸水貯留で・胸痛・呼吸困難を呈する。治療は化学療法以外にも適応例では外科的治療として胸膜肺摘出術が行われる。しかし、診断時にはすでに進行例も多く根治術不能例が多く予後は極めて不良である。

執筆: 井上 彰

明石医療センター 救急科医長 救命救急センター

SNSシェア

この単語に関連する記事

用語辞典トップへ