最終更新日 2019/09/30

ハルトマン手術

ハルトマン手術とは・・・

ハルトマン手術(はるとまんしゅじゅつ)とは、大腸がんなどの大腸疾患における人工肛門造設術のうち、結腸または直腸を切除したのち、自然肛門を残したまま人工肛門を造設する術式のことである。

一般的には、がんの進行により根治切除が困難な場合や、全身状態の悪化など、一過性の吻合が困難な場合に適応となる。肛側断端の結腸は閉鎖し、口側断端の結腸を人工肛門造設に用いる。腸管吻合を回避することができるので、消化管穿孔や膿瘍、栄養状態不良など縫合不全が生じやすい病態において有用といえる。

一定期間をあけて、全身状態や腹腔内の状態が安定した時点で切除した腸の断端を再度吻合して自然排便を可能にすることができる。
 

引用参考文献
1)医療情報科学研究所編.加藤智弘監.消化管憩室.病気がみえるvol.1 消化器.第4版,メディックメディア,2015,150.(ISBN9784896323245)

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