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2016年05月17日

脈拍数と心拍数が異なる場合があるのはなぜ?

看護技術Q&A

『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は脈の欠損(結滞)に関するQ&Aです。

脈拍数と心拍数が異なる場合があるのはなぜ?

心臓が拍動しているにも拘らず、循環血液量が減少しているか、心室に十分な血液量が充満しないまま心臓が拍動しているためです。

 

脈の欠損(結滞)が原因

一般的には心拍数と脈拍数はほぼ大きな差はないのですが、期外収縮や心房細動などの不整脈をきたす疾患では、脈拍が何回かに1回途切れてしまう〔脈の欠損(結滞)とよぶ〕状態が生じ、脈拍数が心拍数より少なくなります。

これは正常なリズムによる心臓の収縮でないために、心室に血液が充填される前に心臓が収縮し、十分な血液量を大動脈に送り出すことができず、このため大動脈に伝わる拍動が弱く、脈拍として触れることが難しくなり脈の欠損(結滞)が生じます。

また、循環血液量が減少している場合も、心臓から大動脈に送り出される血液量が少なく、拍動が弱くなるとともに脈拍として触れることが困難となり、脈拍数の減少をきたすことがあります。

 

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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典]『新訂版根拠から学ぶ基礎看護技術』編著江口正信/2015年3月刊行

根拠から学ぶ基礎看護技術

引用・参考文献

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