小児の救命救急の特徴
『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』(インターメディカ)より転載。一部改変。
今回は小児の救命救急の特徴について解説します。
佐々木祥子
東京都看護協会/小児看護専門看護師
小沼貴子
練馬光が丘病院/小児救急看護認定看護師
小児の救命救急の特徴
- 乳児・小児は鼻腔や気道が狭く、異物や吐物、分泌物などで気道閉塞を起こしやすい。
- 乳児や小児では、呼吸不全が心停止に至る主な原因であるため、呼吸不全の状態を把握し、対処することが重要である。
- 反応がなく、かつ呼吸がない、あるいは異常な呼吸(死戦期呼吸:gasping)があれば、ただちに心停止と判断して、心肺蘇生法(CPR)を開始する。
- CPR開始時には、ただちに胸骨圧迫を開始する。
- 小児の誤飲による来院時には、すぐに胃洗浄できる物品と手順を確認しておく。
本章では、乳児を1歳未満、小児を1~15歳程度と定義する。
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救命救急処置の種類
救命救急処置の種類は図1のように分類される。
図1 救命救急処置の種類

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本連載は株式会社インターメディカの提供により掲載しています。
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[出典] 『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』 監修 山元恵子/編著 佐々木祥子/2022年7月刊行/ インターメディカ


