小児における吸引の特徴と種類
『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』(インターメディカ)より転載。一部改変。
今回は吸引の特徴と種類について解説します。
山元恵子
富山福祉短期大学看護学科長
目次
小児における吸引の特徴
- 吸引は苦痛を伴う処置であるため、事前に小児の理解力に応じた説明を行い、協力を確認する。
- 小児は鼻腔・口腔・気道内径が成人よりも狭いため、浮腫や分泌物の貯留、狭窄、閉塞を起こしやすい。
- 分泌物の粘稠性が高い場合は事前に吸入を行い、痰を柔らかくする。
- 吸引前は聴診により痰の位置を確認し、体位ドレナージや呼吸理学療法などを併用する。
- 小児は気道が狭く、吸引時に十分な呼吸ができないため、必要に応じて酸素吸入の準備をする。
- 分泌物や異物の吸引では、吸引圧・吸引時間の検討が重要であり、迷走神経の刺激による徐脈・不整脈に注意する。
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吸引の種類
吸引の種類は図1のように分類される。
図1 吸引の種類

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本連載は株式会社インターメディカの提供により掲載しています。
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[出典] 『新訂第2版 写真でわかる小児看護技術 アドバンス』 監修 山元恵子/編著 佐々木祥子/2022年7月刊行/ インターメディカ


