服用時間に決まりがあるのはなぜ?|経口与薬

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は服用期間に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

服用時間に決まりがあるのはなぜ?

薬物によって服用時間が決まっているのは、その薬物が胃や腸で吸収されるのに要する時間を考慮し、有効な血中薬物濃度を保つためです。

 

食前、食間、食後、何時間おきといったように、薬の服用時間を決めることにより、薬の効きすぎによる副作用や、逆に効かなかったりするのを防ぐことができます。服用時間による薬の種類は次の通りです。

 

食前薬

食事の30分から1時間前に服用。その理由は、食物の成分による影響を避けるためです。

 

食間薬

食後2時間くらい経ってから服用。や胃壁に直接作用させたい薬、あるいは胃壁に対する刺激が少ない薬など。

 

食後薬

食事の30分後くらいまでに服用。胃腸を刺激しやすい薬、消化吸収を促す薬など。

 

時間ごと

薬物の血中濃度および組織間液中の薬の濃度を一定に保って作用させたい薬。副作用の影響を避けたり、効果的な時間に作用させたい時にも時間ごとの投与が行われます。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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