アルコールが乾燥してから刺入するのはなぜ?|注射

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は注射を行う際の消毒に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

アルコールが乾燥してから刺入するのはなぜ?

刺入(しにゅう)部位をアルコール綿で消毒した後、完全に乾燥してから針を刺すのは、エタノールによる消毒効果を上げるためです。

 

一般に、エタノールと細菌との接触時間を30秒程度置くことで、消毒効果が上がるとされています。また、エタノールが乾かないうちに針を刺すと、アルコールの刺激によって疼痛が増してしまいます。

 

だからといって、早く乾燥させようとして息をフーフーと吹きかけるのは禁物です。消毒効果が上がらないだけでなく、口腔内の雑菌を吹き付けることになってしまいます。

 

小児用量の取り出し方

例えば、「1アンプル100mg/2mLの抗生剤を10mg 投与」という指示を受けた場合、10分の1である0.2mLを取り出そうとすると不正確になります。

 

こうした場合は生理食塩水を8mL足して希釈(きしゃく)し、全部で10mLにします。そのうちの1mLを取り出するようにすると、正確に量を測ることができます。

 

薬液の取り出しの考え方(模式図)

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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