指が1~2本入る程度にマンシェットを巻くのはなぜ?|血圧測定

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回はマンシェットの巻き方に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

指が1~2本入る程度にマンシェットを巻くのはなぜ?

マンシェットの巻き具合によって血圧値が変化する可能性があります。そのため、常に正しい測定値を得るための目安として指導されているのが、「指が1~2本入る程度に巻く」ということです。

 

マンシェットを上腕に正しく巻くと、マンシェットの中のゴム嚢が均等に上腕を圧迫し、上腕動脈が圧迫されて血行が止まります。これに対してマンシェットの巻き方が緩すぎると、加圧した時にマンシェットの中のゴム嚢が外方にふくれ上がり、上腕動脈を圧迫する加圧面積が減って圧迫の仕方が弱くなります。そのため、さらに加圧しないと上腕動脈の血行が止まらないことになります。その結果、血圧値は高くなってしまいます。

 

反対にマンシェットをきつく巻きすぎると、空気を入れる前からマンシェットによって上腕が圧迫された状態になり、その分だけ血圧値は低くなってしまいます。また、静脈を圧迫することで、手や前腕がうっ血を起こし、血管音が聞き取りにくくなります。こうした場合、収縮期血圧が低くなり、拡張期血圧は高めになることがあります。

 

正しく測定するためには、緩すぎず、きつすぎずにしましょう。

 

図1マンシェットの巻き方

 

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。/著作権所有(C)2016照林社

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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