間脳(視床〜視床下部)|からだずかん【43】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は4章『・神経系』より、「 間脳(視床〜視床下部)」について解説します。

 

著:角野ふち
 

間脳(視床〜視床下部)<Diencephalon>

間脳(かんのう)は、大脳半球(だいのうはんきゅう)の中心に位置する灰白質(かいはくしつ)のかたまりです。

 

主に視床(ししょう)と視床下部などで構成されます。視床はこの間脳のほとんどを占めます。

 

間脳(かんのう)の位置と構造を説明するイラスト図解。全体像: 脳の正中矢状断において、大脳の下部、中脳の上に位置する間脳が示されています。その下には下垂体がぶら下がり、「視床下部とつながっています」と解説されています。上方からの構造: 左右一対の視床が「視床間橋(ししょうかんきょう)」でつながっている様子が描かれています。間脳の詳細: 第3脳室を囲むような立体構造として、視床、視床上部、視床下部の配置が示されています。

 

視床<Thalamus>

視床は嗅覚(きゅうかく)以外の全ての感覚情報を集める中継としての役割を担います。

 

間脳の一部である「視床(ししょう)」の構造と役割を説明するイラスト図解。視床は左右対称のタマゴ型(大きさは約4cm)をしており、内部はY字型の「内側髄板(白質)」によって前核、内側核、外側核に分けられています。後部には視床枕、外側膝状体、内側膝状体といった部位があり、左右は視床間橋でつながっています。また、視床は「感覚の中継地点」と定義され、皮膚感覚、痛覚、視覚、聴覚、味覚などの情報を脳の各部位へ振り分ける司令塔のような役割を担っていることが、オペレーターに扮した脳のキャラクターと共に解説されています。

 

ここで、数多くの情報を集めて処理し、大脳皮質におくっています。

 

視床下部<Hypothalamus>

視床の前下方にある領域を、視床下部といいます。

ここでは、自律神経(じりつしんけい)系や内分泌(ないぶんぴつ)系の中枢(ちゅうすう)を担います。

底面では下垂体(かすいたい)とよばれる小さな器官とつながっています。

 

視床下部(ししょうかぶ)と下垂体(かすいたい)の位置関係と役割を説明するイラスト図解。視床のすぐ下に位置する視床下部には多くの神経核が存在し、「生命活動で大切な場所」とされています。視床下部の下には、小さな内分泌器官である下垂体がぶら下がっており、種々のホルモンの分泌やコントロールを行っています。下垂体は、前方の「前葉(ぜんよう)」と後方の「後葉(こうよう)」に大きく分けられる構造が描かれています。

 

視床下部の大切な役割として、生命活動の調節が挙げられます。

生命活動に必要な本能(ほんのう)行動や、感情を引き起こす情動(じょうどう)行動を支配します。

また、下垂体の内分泌機能を調節するはたらきも担っています。

 

視床下部(ししょうかぶ)が司る「生命活動の調節」機能を説明するイラスト図解。視床下部は自律神経系の中枢であり、以下の機能を支配しています。生命活動の調節: 体温調節中枢、性中枢、睡眠中枢。本能的欲求の支配: 摂食・満腹中枢(食事)、飲水中枢(水分補給)など、いわゆる三大欲求も支配。これらは「本能行動 × 情動行動」として定義され、生存に直結する重要な役割を担っています。

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふちXInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

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