大脳|からだずかん【41】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は4章『・神経系』より、「大脳」について解説します。

 

著:角野ふち
 

大脳<Cerebrum>

人体の最上部に目立つのが大脳(だいのう)です。

左右の半球があり球のような形状をしています。大脳の表面には、神経細胞体がみっちりと詰まった皮質という層があります。

これを大脳皮質(だいのうひしつ)といい、前頭葉(ぜんとうよう)頭頂葉(とうちょうよう)側頭葉(そくとうよう)後頭葉(こうとうよう)の4つの葉(=エリア)に分けられます。

 

脳の解剖図と各部位の名称を説明するイラスト図解。 1.正中矢状面図:大脳、脳梁(のうりょう)、脳弓、視床・視床下部(間脳)、松果体、下垂体、中脳・橋(きょう)・延髄(脳幹)、小脳、脊髄、髄膜などの位置関係が示されています。 2.大脳の区分:上から見た図と左側面から見た図で、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの主要な葉が色分けされています。 3.溝と裂:左右の大脳半球を分ける大脳縦裂(だいじゅうれつ)、前頭葉と頭頂葉を分ける中心溝(ローランド溝)、側頭葉を分ける外側溝(シルビウス溝)といった重要な溝の名称も記載されています。

 

大脳 4つの領域と役割

大脳の各部位(機能局在)の役割を説明するイラスト図解。前頭葉(赤): 運動前野、一次運動野、前頭連合野が含まれ、「動く、考える、人間らしさ」を司る。発語に関わる「ブローカ(Broca)野(運動性言語中枢)」もここに位置する。頭頂葉(黄): 体性感覚野、頭頂連合野が含まれ、「感覚、読む、書く、行動」を司る。側頭葉(青): 聴覚野、側頭連合野が含まれ、「記憶、聴覚、嗅覚」を司る。言葉の理解に関わる「ウェルニッケ(Wernicke)野(感覚性言語中枢)」もここに位置する。後頭葉(緑): 視覚野が含まれ、視覚情報を司る。 それぞれの領域が脳の側面図上で色分けされて解説されています。

 

灰白質と白質

大脳の内部は、神経線維が集まった白質(はくしつ)と、神経細胞体が集まった灰白質(かいはくしつ)という2つのつくりでできています。

灰白質は大脳皮質ともよばれます。

 

大脳の前頭断面図。外側の「灰白質(皮質)」と内側の「白質(髄質)」の層構造が示されています。表面の凹凸は「脳溝(のうこう)」と「脳回(のうかい)」と呼ばれます。内部には、左右をつなぐ「脳梁(のうりょう)」、側脳室、第3脳室のほか、神経細胞の集団である「神経核」として、尾状核、被殻、淡蒼球(これらは線条体やレンズ核を構成)、視床、黒質、海馬などが配置されています。最下部には橋(きょう)が位置しています。

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふちXInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

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