心膜|からだずかん【9】
『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は1章『循環器系』より、「心膜」について解説します。
著:角野ふち
心膜 Pericardium
心臓の周囲は心囊(しんのう)という心膜(しんまく)でできた袋に覆われています。
この 2 層の心膜でつくられる空間を心膜腔といいます。
心膜は内側と外側の 2 層で大きくつくりが分かれています。
内側は袋状の漿膜性(しょうまくせい)心膜、外側は線維性心膜といいます。
内側はひとつなぎのつくりとなっており水風船を押しつぶしているようなイメージです。
まとめて心囊と呼ばれています。

漿膜性心膜

深堀り:心膜の位置関係
漿膜性心膜は、大動脈(だいどうみゃく)などが出入りする心基部(しんきぶ)で折りかえし、ひとつながりとなっています。
この位置を境に臓側板と壁側板に分けてよばれます。
そして、さらにその外側に線維性心膜がかぶさったようなつくりです。
線維性心膜は、横隔膜(おうかくまく)にくっつき固定されています。
複雑なつくりですが、心臓が常にどくんどくんと拍動しやすい構造といえます。
正中矢状断でみる心膜

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA
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