おうちで死にたい~訪問看護の現場から~【3-1】

ママナースもも子』でお馴染みの広田奈都美さんが描く、訪問看護師マンガ。

月刊誌『フォアミセス』からの特別転載第3弾!

 

「ぼくねぇ もうすぐ死ぬんだ…」新人看護師の花に、末期がんで自宅療養中の患者・松村さんがつぶやく。花はうまく返事ができず、松村さんの奥さんに助けられる。

 

同行している持田先輩曰く、「松村さんはみんなにあの話をするの。周りの反応を見ているのよ」。どういう反応をしていいかわからなかったと焦る花。

 

自分が死ぬことについて尋ねる患者さんは多い。「ああいう話をされたとき、固まっちゃうのはマズイわね。素人じゃないんだから」穏やかだがはっきりと持田先輩に言われ、花は落ち込んでしまう。

 

松村さんのサマリーや記録を読み込み、花は思いを巡らせる。バスの運転手だった松村さんは、引退してのんびり暮らしている中で末期の肝臓がんが発見され、自宅療養中だった。

 

「なんて返事をしたらいいんだろう?」花は先輩の持田ならなんと返事をするのか気になりながら、次の松村さん宅への訪問を迎える。

 

再び松村さんに「ぼくも夏までに死ぬんだって」と問いかけられた花は、焦って「夏より生きることができるかもしれませんよ」と言ってしまう。途端に持田が対応を変わるよう花に呼びかける。

 

松村さんの家から戻ったあと、「あの言葉はよくない」と持田から諭される花。「もっと生きられる可能性を探っているの」と言われるも、やっぱり花は何を言ったらいいのかわからない。

 

死を受け入れられていない患者さんにどう寄り添えばいいのか…

教科書に書いていない答えをどうやって見つける?

【2】へ続く

 

 

◆『おうちで死にたい』は月刊『フォアミセス』で好評連載中です

フォアミセスへのリンク

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

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