点滴ボトルに油性ペンで書かないほうがいい理由&対応法|点滴管理の困りごと

点滴ボトルに油性ペンで書かないほうがいい理由&対応法を紹介!

 

執筆・イラスト・監修:はや(看護師)

 

<目次>

 

 

慌てている表情の看護師のイラスト

点滴ボトルに油性ペンで書いちゃいけないって…本当?!

笑顔の看護師のイラスト

直接点滴ボトルに油性ペンで書くのは、避けた方がいいんだよ! 油性ペンを避けるべき根拠や、対応法を紹介するね。

 

点滴ボトルに油性ペンで書かないほうがいい理由

プラスチック製の点滴ボトルに油性ペンで直接書き込んではいけない理由は、油性ペンのインクに含まれる「キシレン(生体毒性のある有機溶媒)」が、ボトルを介して輸液製剤に移行するという研究データ1)があるからです。    キシレンが体内に入った場合、中枢神経系の抑制作用が起き、肝臓・腎臓に機能障害をきたす恐れがあります。院内のルールに従い、専用の調剤用ラベルを利用しましょう。    ただし、油性ペンの種類や量にもよりますが、患者さんの名前・薬剤名を書く程度であれば問題ないとする報告2)もあります。次の項目で、点滴ボトルに油性ペンで書き込みたいときの対応を紹介します。

プラスチック製の点滴ボトルに油性ペンで直接書き込んではいけない理由は、油性ペンのインクに含まれる「キシレン(生体毒性のある有機溶媒)」が、ボトルを介して輸液製剤に移行するという研究データ1)があるからです。

 

キシレンが体内に入った場合、中枢神経系の抑制作用が起き、肝臓腎臓に機能障害をきたす恐れがあります。院内のルールに従い、専用の調剤用ラベルを利用しましょう。

 

ただし、油性ペンの種類や量にもよりますが、患者さんの名前・薬剤名を書く程度であれば問題ないとする報告2)もあります。次の項目で、点滴ボトルに油性ペンで書き込みたいときの対応を紹介します。

 

 

点滴ボトルに油性ペンで書きたいときの対応

原則としては、専用の調剤ラベルに必要事項を記入し、輸液ボトルに貼付することが推奨されています。どうしても緊急で書き込む必要があるときは、キシレンフリーの油性ペンを使用しましょう。    このときも、必ず病棟マニュアル・周囲の先輩への確認、薬剤部にも許可を得るようにしてください。自己判断で書き込むのはNGなので、注意しましょう。

輸液製剤協議会によると、点滴ボトルに書き込みをしたい場合は、原則として専用の調剤ラベルやテープに必要事項を記入して、点滴ボトルに貼付することが推奨されています。

 

どうしても緊急で書き込む必要があるときは、キシレンフリーの油性ペンを使用しましょう。必ず病棟マニュアル・周囲の先輩への確認、薬剤部にも許可を得るようにしてください。自己判断で書き込むのはNGなので、注意してくださいね。
 

 

編集:看護roo!編集部 小園知恵(看護師)

 

 

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