介助の重労働の負担軽減や医療用歩行アシストなどの「パワードスーツ」開発が加速!

【ナース知っ得ニュース 2014/09/17号】

 

身体への装着によって、重い物を持ち上げる際の腰などへの負担軽減や、筋力のサポート、モーターの力による歩行支援など、高齢者や女性などを支援してくれる「パワードスーツ」の開発が加速しています。

 

重い荷物も…軽~く パワードスーツ続々、介護や災害想定(msn 産経ニュース)

 

医療用の下肢用ロボットスーツ「HAL(ハル)」(c)CYBERDYNE|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

医療用の下肢用ロボットスーツ「HAL(ハル)」(c)CYBERDYNE

 

 

高齢者や女性の重労働を支援する「パワードスーツ」 パナソニック、ホンダなどが開発中

介護や災害時などにおける重い荷物の運搬は、高齢者や女性にとっては大きな負担となります。そこで、人体に装着することで筋力をサポートし、作業の負担を軽減してくれる「パワードスーツ」の開発が進んでいます。

 

筑波大発のサイバーダイン社は歩行支援のロボットスーツ「HAL(ハル)」の開発を進めています。足の不自由な人に歩行改善効果が認められ、すでに国内の福祉施設や病院で356台が稼働しています。

 

パナソニックは、アクティブリンク社によって開発された、介護や農業、物流、災害対策などに伴う作業の負担を軽減する「アシストスーツAWN-02」を公開しました。7キロ台の重量のあるスーツを背負って着用するもので、装置に内蔵されたセンサーが身体の動きを検知すると腰部にあるモーターが回転し、作業者の負担が軽減されるしくみです。約150分に渡り、約15キロ相当をアシストし、想定価格約50万円で来年2015年に発売する計画です。

 

 

ホンダは、モーターの力で歩行を支援する「歩行アシスト」を開発しています。足を前に振り出すときと足を後ろに蹴り出すときに、腰の部分に位置するモーターによって、太ももの部分がアシストされることで、歩幅と歩行リズムが調整されるしくみです。現在、国内50ヶ所のリハビリセンターで実証実験が進められています。

 

 

国も後押し 首相官邸で「ロボット革命実現会議」開催

政府も、ものづくりの現場や、介護、旅館、農業、防災など幅広い分野でロボットを活用することを推進しています。2014年9月11日には「ロボット革命実現会議」が開催され、ロボットのデモンストレーションと議論が行われました。

 

出席した安部総理は、「従来、人手に頼っていた単純かつ過酷な作業がロボット導入によって軽減化されることで、妨げになっていた人材確保や生産性向上の問題が上向きになり、地域経済がけん引されるための大きな切り札となるのは間違いない」旨を言及しました。

 

超高齢化社会の到来により、人手不足や要介護者増加など多くの課題がある中で、高齢者や女性の重労働を軽減できるパワードスーツへの期待はより高まっています。

 

 

(参考)

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kyokai/20140912_666386.html

http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201409/11robot.html

SNSシェア

コメント

0/100

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆看護技術の問題◆指先の血糖測定で、穿刺前に指を温める理由は何でしょうか?

  1. 感染予防のため
  2. 消毒のため
  3. 血液が出やすくなるため
  4. 患者さんとコミュニケーションをとるため

728人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

9078人の年収・手当公開中!

給料明細を検索