フットケア|いまさら聞けない!ナースの常識【14】

毎日の業務の中で触れているけど、『いまさら聞けない』ことってありませんか?

知ってるつもりで実は説明できない基礎知識や、ちょっと気になるけど調べるほどでもないな、なんてこと。

そんな看護師の素朴な疑問を、元看護師ライターがこっそり教えます。

 


 

Vol.14 フットケア

最近、にすることが多い【フットケア】という言葉。2008年より糖尿病合併症管理料で診療報酬でも認められていることもあり、重要性が高まっているケアの1つだ。ここ数年は大学病院などを中心にフットケア外来の開設が進んでいる。今後ますます需要が高まるであろう【フットケア】の基本を押さえておこう。

 

フットケアにおける観察ポイント

フットケアとは、足先の状態をアセスメントしながら行うケアのこと。最近は診療報酬で認められている糖尿病の他にも、認知症関節リウマチ、末梢動脈疾患、下肢静脈疾患の患者に対するケアとして、非常に重要になっている。

 

アセスメントのポイントとしては

●胼胝(タコ)・鶏眼(ウオノメ)、切り傷の有無

●爪の手入れの状態

末梢の感覚鈍麻の有無

●皮膚の変色・冷感の有無

●足先の変形・皮膚の腫れ・水泡形成の有無 

などがあげられる。

 

看護師専用Webマガジン ステキナース研究所 | いまさら聞けない!ナースの常識14_フットケア

図1 下肢の観察ポイント(抜粋)

 

上述した以外にも、疾患ごとに特有なポイントもある。例えば認知症患者の場合、認知機能の状態や栄養状態および水分出納バランス、感覚器の能力や下肢の筋力も問題になる。また関節リウマチの場合は、指先や関節の変形により潰瘍が出来やすくなるが、変形した箇所が見えにくく、発見が遅れる場合もある。下肢静脈瘤や末梢動脈疾患があれば、足先だけではなく下肢全体をしっかり観察することも重要だ。

 

看護師が行うケア

患者の足先に異常がみられたら、まずは異常の原因が何かを考えてみよう。

 

例えば、患者の靴下やスリッパに血液が付いていれば何かしらの傷があるし、胼胝や鶏眼があればその部位に必要以上に荷重がかかっている可能性がある。

また、片側だけの浮腫や発赤・疼痛は、下肢の静脈のどこかで血流が悪くなっている可能性が高く、下肢静脈瘤予防策として弾性ストッキングなどを思いつくかもしれないが、脈拍触知や皮膚温を観察することが先決。末梢動脈疾患を合併している場合に弾性ストッキングを用いると、悪化する可能性もあるからだ。

 

表層に近い部位に静脈瘤があれば分かりやすいが、深部静脈に血栓がある場合は全身状態の把握も重要。万が一血栓が肺などへ飛んだ場合は、呼吸困難や胸痛があらわれる。

 

さらに認知症患者の場合は、自分では満足なケアが出来ない可能性が高い。家族からのヒアリングなどを元に、いつ誰がどこまでケアするか、実現可能な計画を立てることも必要だろう。

 

日々の観察の中で見かける足の異常。ただ眺めるのではなく、何故?が分かると、どうする?が見えてくるかもしれない。

 

【岡部美由紀】

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