人工透析患者の増加を食い止められるか?糖尿病の重症化対策を国が支援

【ナース知っ得ニュース 2015/4/22】

 

人工透析を要する糖尿病患者が増加する中、広島県呉市では、国民健康保険の運営主体が自ら医師や薬剤師などと連携をとり、糖尿病患者の重症化予防に積極的に取り組んでいます。

 

この取り組みを視察した塩崎厚生労働大臣は、「糖尿病患者の食事や生活習慣の改善をサポートする取り組みを行った医療保険には、財政支援を行う」という考えを示しました。

 

 

糖尿病の重症化対策 医療保険に財政支援(NHKニュース)

人工透析患者の増加を食い止められるか?糖尿病の重症化対策を国が支援|ナース知っ得ニュース【20150422】


 

看護師も参画する糖尿病患者の重症化予防プログラム

呉市の「糖尿病性腎症等重症化予防事業」では、広島大学によるプログラムの開発・研究や効果検証などの学術的支援や、患者の家族同士の交流や情報交換の場での、研修会の実施や会報誌の発行などが行われています。

 

また、専門的な訓練を受けた看護師による個別支援や、食事の実践方法を学ぶ「腎臓にやさしい料理教室」の開催などを通して、糖尿病患者の生活習慣改善プログラムが実施されています。

結果、2010年度のプログラム修了者40名のデータでは、指標となるHbA1Cの改善と腎機能を示すクレアチニンの維持が確認されました。

 

 

増える糖尿病の人工透析治療者 毎年の医療費1兆5000億円

糖尿病が重症化して人工透析治療を受けている患者の数は、全国で人工透析治療を受けている患者のうち4割を占めています。

(※2013年末の日本透析医学会による統計:糖尿病患者の全体数31万4000人)

 

また、糖尿病患者だけでなく、全国で人工透析を受けている全国の患者は10年間で7万7000人増加しており、毎年1兆5000億円ほどの医療費がかかっているといわれています。

2015年度の医療国家予算は給付費ベースで9兆3680億円に達しており、膨らむ医療費の是正も必要です。

 

 

看護師が改善プログラムへ参画する機会も

現在、政府は医療費抑制のために、病気予防などに取り組む自治体などへの支援を盛り込んだ医療保険制度改革の関連法案を国会に提出し、審議が進められています。

 

今後、医療保険や自治体へ財政支援が行われるようになることで、重症化した糖尿病患者に対する改善プログラムが各地で盛んになることが予想されます。看護師の立場として、改善プログラムに関わる機会が訪れたとき、どのように協力できるかを考えておきたいものです。

 

 

(参考)

わが国の慢性透析医療の現況(日本透析医学会)

呉市国民健康保険の取り組み(経済産業省 次世代ヘルスケア産業協議会 事業環境ワーキンググループ(第1回)配布資料)

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