最終更新日 2020/01/16

眼球外壁

眼球外壁とは・・・

眼球外壁(がんきゅうがいへき)とは、眼球の外側の構造である。
眼球は、外壁と内容に分けられる(図1)。眼球の外壁は、以下のように外膜・中膜(ぶどう膜)・内膜の3層構造から成る。

【外壁】
外壁は、角膜および強膜からなる「外膜」、虹彩・毛様体・脈絡膜からなる「中膜(ぶどう膜)」、網膜からなる「内膜」の3層構造でできている。

・外膜
外膜は眼球の外側を覆う膜で、外からの光の屈折をする役割を担う。角膜は外膜の6分の1を占め、眼の前方にある。そのほかの部分は強膜である。

・中膜(ぶどう膜)
中膜の構造物である虹彩は、角膜と水晶体の間にある薄い膜であり、瞳孔の大きさを変化させることで眼に入ってくる光の量を調整している。毛様体はレンズである水晶体を支えている。脈絡膜は光の乱反射を防ぐ役割がある。

・内膜
内膜である網膜は、光の信号を電気信号に変換する働きを持ち、視神経を通じてへと信号を伝達する。網膜の中心部は視力に最も関係しており、黄斑部と呼ばれる。

図1眼球の構造

 

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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