最終更新日 2019/10/16

HEPAフィルター

HEPAフィルターとは・・・

HEPAフィルター(へぱふぃるたー、High Efficiency Particulate Air Filter)とは、直径110µm以下のガラス繊維のろ紙でできた、高い空気清浄能を持つ超高性能フィルターである。

JIS規格(日本工業規格)でHEPAフィルターは『定格風量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター』と規定されている。

病院では、クリーンルームにおいて、HEPAフィルターを用いた精密空調機器で濾過した空気が供給されるよう設計されている。他にも、手術室や集中治療室(ICU)の天井に、HEPAフィルターが装備されていることが多い。
医療施設以外では、半導体や液晶、医薬品や食品など高い清浄度を求められる環境で用いられている。 

また、HEPAフィルターより高い清浄度を保つにはJIS規格で『定格風量で粒径が0.15 µmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター』と規定されるULPAフィルター(Ultra Low Penetration Air Filter)がある。

執筆: 柳井真知

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター医長

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