最終更新日 2019/04/01

声とは・・・

声(こえ、voice)とは、人から発せられる音であり、意思疎通の手段の一つである。高さ、音質、強さの3要素からなる。

■発声の仕組み
発声は、喉頭で音声が作られ(発声)、口腔と喉頭、鼻腔で言葉として音が構築されること(構音)によって行われる1)

・発声
肺から押し出される空気が、喉頭にある声帯と呼ばれるひだの間(声門)を通過すると、声帯が振動し、声の音源を作り出す。その際、声帯の閉じ方によって振動数が変わることで、音の高低が生まれる。また、このときの音はまだ「声(言葉)」として認識できる音ではなく、音の高低に違いがある程度である。

・構音
喉頭で作られた音は、喉頭や鼻腔、口腔を通ることで修飾され、言葉として認識できる声となって発せられる。

声の大きさは呼気量と呼気圧、肺活量によって決定され、声の高さは声帯の振動数によって決定される。声帯の長さは、性別や年齢、体格と関係しているため、成長とともに声域は変化する。

 

引用参考文献
1)“音声・言語”.日本耳鼻咽喉科学会.

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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