最終更新日 2019/03/18

愛着障害

愛着障害とは・・・

愛着障害(あいちゃくしょうがい、attachment disorder)とは、幼少期に十分な愛着が形成されない場合に、対人関係や感情面で問題が生じた状態のことである。

【種類】
■反応性愛着障害(反応性アタッチメント障害)
反応性愛着障害とは、母親と子どもの愛着の形成が損なわれ、対人関係に障害が出た状態である。5歳までに発症し、小児の対人関係のパターンが持続的に異常を示す。その異常は、情動障害を伴い、周囲の変化に反応する。たとえば、反応の欠如(無感情)、過度の恐れや警戒、自分自身や他人への攻撃性などが特徴的である。成長不全などもみられる。両親によるひどい無視、虐待、または深刻な養育過誤の直接的な結果として起こると考えられている。

■脱抑制性愛着障害
脱抑制性愛着障害とは、誰にでも見境なく愛着行動を示す障害である。5歳までに発症し、周囲の環境が著しく変化しても持続する。たとえば、誰にでも無差別に愛着行動を示したり、注意を引こうとして見境なく親しげな振舞いをするが、子ども同士の交流では表面的な関係しか築けないことがある環境によっては情動障害や行動障害を伴ったりする。ネグレクトは強い危険因子であり、また、教育環境の質も関与すると考えられている。

 

引用参考文献
1)疾病、傷害及び死因の統計分類.厚生労働省.
2)American Psychiatric Association.高橋三郎ほか監訳.DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014,932p.(ISBN 9784260019071)

執筆: 小森大輝

順天堂大学大学院医学研究科 総合診療科学大学院生 救命救急センター

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