最終更新日 2018/11/29

ネグレクト

ネグレクトとは・・・

ネグレクト(ねぐれくと、neglect)とは、児童虐待の一つで、子どもにとって必要な養育を親が放棄することである。
具体的には、食事や清潔の世話をしないなど、子どもの心身の正常な発達を妨げる行為や長時間の放置、家に閉じ込めること、重い病気になっても病院に連れて行かないことなどがネグレクトに該当する。特に、医療を必要としている子どもに適切な医療を受けさせなかったり、治療を受けさせなければ子どもの生命、身体、精神に重大な影響が及ぶ可能性が高いにもかかわらず、治療を拒否したりすることなどを医療ネグレクトと言う。
加えて、子どもに対して目を合わせない・抱き上げないなど愛情を示さないことや、保護者以外からの虐待を放置するなど、子どもを危険から保護しないことも、ネグレクトに含まれる。

【特徴】
『子ども虐待診療手引き』(日本小児科学会)(PDF)」には、ネグレクトを受けた子どもの特徴について下記のように記載されている1)

■ネグレクトされた子どもの身体的特徴
(1)体重増加不良、体重減少
(2)不衛生、不適切な衣服
(3)無気力、顔色不良、元気がない
(4)病院への受診の遅れ
(5)慢性疾患の放置、不完全な治療

■ネグレクトを受けた子どもの精神的特徴
(1)乳幼児期の発達の遅れ(ことばの遅れ)
(2)幼児期の問題行動(集中力のなさ、多動、攻撃性、衝動性)
(3)学童期の問題(学習困難、自己評価の低さ、協調性のなさ)

■ネグレクトを受けた子どもの行動面の特徴
(1)頻回のけが、事故
(2)夜間の徘徊、家出
(3)食べ物に対する問題(がつがつ食べる、盗み食い など)
(4)園、学校の遅刻の多さ、休み
(5)子どもに物乞い、盗み、労働、家事などをさせる
(6)薬物、アルコール
(7)多動、反社会的行動

 

引用参考文献
1)日本小児科学会子ども虐待問題プロジェクト.“子ども虐待診療手引き”.公益社団法人日本小児科学会.

執筆: 佐々木 朗

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター小児救急フェロー 救命救急センター

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