最終更新日 2018/03/07

トレッドミル

トレッドミルとは・・・

トレッドミル(とれっどみる、treadmill)とは、屋内でランニングやウォーキングを行うための器具であり、動くベルトコンベアー上を歩いたり走ったりするものである。ルームランナーやランニングマシンともいう。医療用語で「トレッドミル」という場合は、「トレッドミル運動負荷試験」の略語として使う場合が多い。

【試験の目的】

トレッドミル運動負荷試験とは、トレッドミルで歩行を行いながら傾斜やスピードによって運動負荷を徐々に上昇させ、運動中の心電図血圧脈拍などを測定する試験である。安静時に異常がなくても運動によって心臓に負荷をかけることで、隠れた冠動脈の疾患や不整脈を見つけることができる。虚血性心疾患が疑われる患者や、ハイリスク患者のスクリーニング、治療中の患者のフォローアップ目的で行われる。

【注意すべきこと】

検査中は血圧と併せて連続して心電図が観察されるモニターで監視し、自覚症状や心電図変化などを参考にして十分な負荷をかける。しかし、当然検査によって心筋虚血が誘発される可能性もあるため、運動負荷が病状を悪化させる可能性が高い場合(急性心筋梗塞発症早期、不安定狭心症、高度の狭窄性弁膜症など)には禁忌である。また、検査室には緊急時に備えて救急カートなどを用意しておく必要がある。さらに、運動中止基準を設け、それを厳格に遵守することが重要である。また運動終了後も5分以上は心電図をモニターしながら患者の状態を注意深く観察する必要がある。

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