最終更新日 2019/10/24

ギプスシーネ

ギプスシーネとは・・・

ギプスシーネ(ぎぷすしーね、plaster slab、plaster splint)とは、ギプス包帯を帯状にして患部に合わせて硬化させた副木のことである。ドイツ語で、ギプス(Gips)は石膏を、シーネ(schiene)は副木を意味する。
 
一般的な作り方は、固定する範囲を測定し、それに合わせてギプス包帯を幾重にも重ね合わせ帯状にして温水につけて軟化させる。次に、軟化したギプス包帯を患部に当てながら患部に適した形で固めて作る。
 
患部全体ではなく患部の半分程度しか固定されないため、通気性に優れ、また着脱が可能である。ギプス固定のようなしっかりした固定性が必要でないときや、比較的短期間の固定に用いられる。腫れがひどい骨折の初期治療、手先や足先などの単純な骨折、捻挫などの靱帯損傷、アキレス腱の損傷などで使用される。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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