最終更新日 2018/05/11

粉瘤

粉瘤とは・・・

粉瘤(ふんりゅう/atheroma)とは、ドーム状に隆起した直径1~2cm大、ときに10cm以上となる皮内ないし皮下良性腫瘍である。表皮下に袋状の構造物(嚢腫)ができ、背部に角質と皮脂が内部に貯留してできる。表皮嚢腫(epidermal cyst)ともいう。
病因は表皮ないしは毛包漏斗部由来の上皮成分が真皮内に陥入し、それが増殖して内部に角質物質を入れた嚢腫を形成する。

身体のどこにでもできるが、頭頸部、体幹上部、腰臀部に好発する。多くは有毛部に生じ、表面は正常皮膚色~淡青色で弾性硬である。中心に黒点状の開口部を有する。切開後圧迫すると腐臭を伴う白色粥状物質を排出する。自覚症状はない。

炎症性粉瘤:中央の皮膚開口部から細菌が侵入することで化膿したもの。患部は赤く腫脹し、疼痛を伴う。炎症が強い場合は、嚢腫壁が破れ膿瘍となることもある。治療は炎症を伴わない場合、ある程度の大きさとなったもの、および切除を希望する場合は外科的切除術を行う。炎症を伴う場合は切開排膿し、抗菌薬投与を行う。
 

執筆: 上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教 救命救急センター

SNSシェア

用語辞典トップへ