最終更新日 2019/04/19

B細胞

B細胞とは・・・

B細胞(びーさいぼう、B-cell)とは、T細胞と同じリンパ球の一種で、免疫機構を担う重要な細胞である。B細胞はリンパ球の約20~40%を占め、骨髄(Bone marrow)で産生され骨髄内で分化、成熟する。Bone marrowの頭文字をとってB細胞と呼ばれる。

 

B細胞は分化の過程で遺伝子の再構成を行い多様なB細胞に分化する。1つのB細胞は1種類の抗体しか産生できないが、抗体遺伝子の組み合わせを変化させることで多様なB細胞に分化し、多様な病原体に対する抗体を産生することができるようになる。

 

役割

B細胞は抗原を認識するレセプターを持っていて、そのレセプターに結合した抗原を取り込み、その一部を細胞の外側に提示する。そして、同じ抗原を認識できるヘルパーT細胞、もしくは直接抗原により活性化され、形質細胞へと変化し、抗体を産生、分泌するようになる。一度抗原に反応したB細胞の一部は記憶細胞として体内に残り、再度同じ抗原が侵入した場合に、より迅速に抗体を産生することができる。この機能は予防接種などに応用されている。

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