ホルモンはどこから分泌されるの?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「ホルモンの作用」に関するQ&Aです。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

ホルモンはどこから分泌されるの?

ホルモンを分泌する器官を内分泌腺といいます。それぞれの内分泌腺により、分泌されるホルモンの性質は異なっています。

 

内分泌腺には、視床下部、下垂体、松果体、甲状腺、副甲状腺(上皮小体)、胸腺、膵臓、副腎(皮質と髄質)、性腺(卵巣、精巣)などがあり、全身に分布しています。

 

内分泌器官

 

下垂体

 

このほか、胃、心臓、腎臓、小腸には内分泌細胞が存在し、ホルモンを分泌しています。 

 

これらの器官は外分泌腺と異なり、分泌物を運ぶための導管を持っていないのが特徴です。そのため、血液を介して運ばれます。

 

MEMO外分泌腺

汗腺、涙腺、唾液腺など、体の「外(体表あるいは消化管)」に向けて分泌を行う器官。分泌を行う腺細胞と、分泌物を運ぶ導管から成り立っています。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

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