静脈内注射を行うのはなぜ?|静脈内注射

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は静脈内注射に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

静脈内注射を行うのはなぜ?

静脈内注射を行うのは、薬剤を速やかに全身に行き渡らせるためです。

 

静脈内に直接薬剤を注入しますので、血中濃度が急激に上がります。末梢静脈から、右心、肺循環、左心、体循環という経路をたどり、5~10分程度で効果が現れます。静脈内注射が適応されるのは、救急時の緊急処置、血中濃度異常を速やかに正常化しなければならない時、血管内にしか投与できない薬剤の時、ほかの方法では投与できない時などです。

 

ただし、薬効が急速であるため副作用が現れやすく、生命に危険のある副作用を生じることもあります。また、即効性が高い分だけ、持続性は短くなります。

 

 

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護知識トップへ