母指を中にして手を握ってもらうのはなぜ?|採血

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は採血に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

母指を中にして手を握ってもらうのはなぜ?

母指(ぼし)を中にして握ることで前腕部の筋肉が収縮し、末梢部からの静脈血の還流が促され、駆血部より末梢の静脈に強い怒張が起きるためです。静脈血がうっ血して血管が拡張し、採血しやすくなります。

 

静脈怒張を得るための方法として、以下の方法があります。

 

・採血管の底が穿刺部位より低くなる姿勢をとります(アームダウン法)。

・前腕を末梢から中枢に向かって軽くマッサージを行います。

・手を握ったり開いたりを繰り返します(クレンチング)。ただし、駆血帯を締めた後は、カリウムの偽性高値になる可能性があるので行いません。

・穿刺部位をホットパックや蒸しタオルで温めると、血管を拡張させる作用があります。ただし、血管が怒張するわけではありません。

 

※編集部注※

当記事は、2020年7月22日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2024年7月刊行/ サイオ出版

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