杖を持たない側に看護師が立つのはなぜ?|歩行援助

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は杖を突いて歩行する患者の介助に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

杖を持たない側に看護師が立つのはなぜ?

杖を突いて歩行をする患者を介助する場合、看護師は杖を持たない側に立ち、患者の腰部と肩に手を当てます。これは、患者の安全を守るためだけでなく、歩行にかかわる重心移動をスムーズに行えるようにするためです。

 

片麻痺がある場合、患者は健側の手で杖を持って歩行を行いますので、看護師は患側に立ちます。

 

介助のポイントは、重心の移動です。片麻痺があると、患側の足が前に出にくくなりますので、やや健側に体重を移動させるように誘導します。

 

また、健側の足を前に出すときは、患側のほうに体重が移動するように誘導します。進行方向に引くのではなく、むしろ左右に重心を移動させるように介助を行うと、スムーズな歩行が行いやすくなります。

 

図1杖のいろいろ

 

※編集部注※

当記事は、2020年6月3日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2024年7月刊行/ サイオ出版

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