ストレッチャーをベッドの足もと側に置くのはなぜ?|ストレッチャーへの移乗
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回はストレッチャーの置き場に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
ベッドからストレッチャーへの移乗方法は?
スライディングボードやシートは、摩擦を減らして移動介助を容易にするだけでなく、患者に対して精神的にも身体的にも安定感をもたらすため積極的に利用します。
患者を側臥位にして、スライディングボードを敷き込み、患者をスライディングボードの上に乗せます。
ストレッチャーをベッドに横に並べ、高さを合わせます。またベッドとストレッチャーの間に隙間がないように注意し、ベッド、ストレッチャーのストッパーが固定されているか確認します。

患者の腕を体幹に沿わせてまとめます。看護師は、スライディングボードの持ち手をしっかり把持して、水平に引きます。持ち手を上に引くと患者が転がり落ちる危険性があります。また、斜め上方に引くと、余分な力が必要となります。
また、持ち上げて移乗する場合には、適切な人数の看護師が声を掛け合い、手前は浮かせながら引き、後ろは浮かせて姿勢を保持し、移乗します。
急に動かしたり、持ち上げられると患者は恐怖感を感じ、下すときには身体に振動や力が加わります。また、複数で移乗させるため、頭と脚、身体の左右がばらばらに動くと、患者にとっては気分が悪く、力や動作の効率が悪くなります。看護師にとっても持ち上げ運動になり、腰痛の原因になります。バランスよく持ち上げるように注意する必要があります。
※編集部注※
当記事は、2020年5月6日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2024年7月刊行/ サイオ出版



