チューブの挿入時、患者を座位または半座位にするのはなぜ?|経管栄養

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回はチューブ挿入時の注意点に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

チューブの挿入時、患者を座位または半座位にするのはなぜ?

経管栄養を行うためには、鼻あるいは口をとおしてチューブを胃まで挿入する必要があります。このとき、患者を座位あるいは半座位にするのは、咽頭と食道が一直線になるようにするためです。

 

口腔、咽頭、食道がほぼ一直線になることで挿入しやすくなり、チューブを誤って気管に入れるというミスが起こりにくくなります。また、チューブを挿入することで嘔気・嘔吐が誘発され、胃内容物の逆流による誤嚥を予防することにつながります。

 

鼻から咽頭まで挿入する際は、患者の頭をやや前屈させます。咽頭部まで入ったら、患者に嚥下してもらい、そのタイミングに合わせて挿入します。

 

挿入時、患者の苦痛の軽減には、食道上部狭窄部位を通過させるときは速やかにかつ慎重に行い、通過後は嚥下運動とともにゆっくりと挿入します。無理に挿入すると粘膜を傷つけたり、食道上部を通過するときに嘔吐反射を誘発することがあります。

 

 

挿入の確認

経鼻胃チューブが正しく挿入できていれば、チューブが咽頭をまっすぐに通過しています。チューブがとぐろを巻いている 場合は、正しく挿入できていません。

 

図1チューブの挿入

 

※編集部注※

当記事は、2019年11月26日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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