できるだけ、患者に自力で食べてもらうのはなぜ?|食事援助

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は食事援助に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

できるだけ、患者に自力で食べてもらうのはなぜ?

自分で食べているという満足感を得てもらうためです。また、食事の動作には様々な動きが組み合わされていますので、残存機能の維持や上肢の機能回復にも役立ちます。

 

過度の係わりは依存心を助長し、自立心を損なうことにもなります。そのことを患者に説明してセルフケア能力の保持も考慮し、介助は必要時のみにしましょう。

 

自力で食べることを促すためには、箸では時間がかかりすぎるような患者には、作業療法士と相談して障害に応じたスプーンや器を選定することも必要です。視力障害がある患者は、器とマットの色にコントラストをつけることで自力での摂取が可能になることもあります。

 

自助具

ホルダーに手を入れて支えることができる食器、すくいやすいように内側に反りをつけた食器、「ニギニギ」という指の動きができれば使えるピンセット状の箸、グリップの太さや角度が変えられるスプーンやフォークなど、様々な自助具が市販されています。 

 

障害に見合った自助具を用います。

 

図1自助具

 

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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