室内気候(温度・湿度・気流)に気を配るのはなぜ?|室内環境

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は室内気候に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

室内気候(温度・湿度・気流)に気を配るのはなぜ?

環境条件の良否は、健康である人に比べ、患者には多大な影響を及ぼします。患者が快適に生活できるためには、室内気候に対する配慮が必要です。人は、体温調節が容易に行えるような環境のときに、快適さを感じます。

 

室温の調整は、空調によりますが、24±2℃を目安にします。冷房使用時には、身体調節機能の低い患者や高齢者、乳児などは、外気温との差を5℃以内にします。湿度は、冬季、夏季によっても変わります。なお、気温や湿度の測定は、患者が寝ている高さで行うことが大切です。

 

適度の気流は血行を促して新陳代謝を高めますが、強くなりすぎると気化熱を奪って急激な体温低下をもたらしたり、皮膚表面の乾燥、疲労感、倦怠感などもひき起こします。

 

病室内は、肺呼吸と皮膚呼吸によって空気の性状が悪化しますので、必要に応じて換気を行うことも必要です。

 

MEMO不快指数

私達が実際に感じる温度は気温通りではなく、同じ30℃でも、日によって感じ方が異なります。これが体感温度で、気温、湿度、気流、風速によって左右されます。このうち、気温と湿度を組み合わせて数字で表したものが、不快指数です。

最も快適なのは70前後で、75を超えると1割の人が、80を超えると誰もが不快に感じるといわれています。

不快指数=0.81×気温+0.01×湿度×(0.99×気温-14.3)+46.3

 

※編集部注※

当記事は、2019年7月3日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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