睡眠はなぜ必要なの?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「安静と睡眠」に関するQ&Aです。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

睡眠はなぜ必要なの?

睡眠を生理学的に言うと、大脳皮質の活動低下ということになります。

 

睡眠が必要な理由は、昼間の活動で消費したエネルギーを補給し、新たな心身活動の準備をするためではないかと考えられています。覚醒→睡眠→覚醒→睡眠のリズムで、内部環境は再調整されます。 

 

睡眠中は筋の緊張が低下するために、酸素消費量が約10%減少し、体温が低下します。睡眠中は熱の産生が減るだけでなく、末梢血管が拡張して汗をかくことで熱が放射されるからです。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

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