胃のはたらき|からだずかん【29】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は3章『消化器系』より、「のはたらき」について解説します。

 

著:角野ふち
 

胃のはたらき

胃のはたらきはさまざまです。
ざっくりまとめると食べた物を①貯めて、②混ぜて、③消化するという流れになります。

 

まず、食べた物を一旦収納して十分に消化したあと、腸へとおくります。

胃の粘膜(ねんまく)では1日1〜2Lほどの胃液が分泌されます。

 

この胃液は強い酸性をもつ塩酸(胃酸)を含み、食物と混ざることでどろどろの粥状にして、消化しやすい形に分解することをサポートします。

 

胃の消化プロセスを「貯める・混ぜる・消化する」の3段階で描いた、キャラクター付きの解説イラストです。pH約1の強酸性である胃液の成分や各細胞の役割、食物の滞留時間などがまとめられています。

 

そのほかにも、鉄のイオン化(吸収しやすくする)やビタミン B12 の吸収を促すなど、消化を手助けするはたらきをもっています。

 

胃ではたらく細胞<どのように消化しやすくしている?>

胃の粘膜には、くぼみが無数にあり、そこには胃腺(いせん)とよばれる消化腺(しょうかせん)があります。

 

ここから、主細胞(しゅさいぼう)、壁細胞(へきさいぼう)、副細胞(ふくさいぼう)がそれぞれペプシノゲン、塩酸、粘液を分泌します。

 

胃粘膜にある各細胞(主・壁・副・G細胞)の役割と、胃液によってタンパク質が分解される仕組みを解説したイラストです。ガストリンが壁細胞を刺激し、塩酸やペプシンが活性化して消化が進む様子がキャラクター化して描かれています。

 

胃液の分泌調整

胃液分泌の調節メカニズム(頭相・胃相・腸相)を解説したイラストです。感覚刺激やガストリンによる分泌促進から、十二指腸への移行に伴う抑制(GIPやセクレチンなど)までの流れが、キャラクターと共に視覚化されています。

 

深堀り:胃壁をのぞいてみよう

胃をさらによくみてみると...何層も重なったぶ厚いつくりとなっています。

 

このつくりは胃壁(いへき)とよばれます。粘膜(ねんまく)層は、胃腺(いせん)から分泌される胃液を出すはたらきをもち、胃小窩(いしょうか)はこの胃腺の出口となっています。

 

胃腺では主に3つの細胞(胃底腺(いていせん))がはたらき、それぞれ分泌したものは胃液とよばれる消化液として、胃内腔(いないくう)に分泌され消化を助けています。

 

胃壁の階層構造(粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜)を断面図で示したイラストです。胃小窩にある3つの細胞の役割や、胃の運動を司る神経叢、3層の平滑筋などがキャラクターと共に分かりやすく描かれています。

 

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふちXInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

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