決着のとき|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(33)

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浜田師長のママナースいじめを告発したものの、看護部長は煮え切らない反応。その理由は…?

「看護部長が浜田師長に握られてる弱みってナニ!?」と驚くもも子。「これできっと彼女も動くでしょ。」と言う青木師長に、思い切って「…あの二人、何かあったんですか?」と聞いてみました。

青木師長は「二人がオペ室勤務だった時のことよ」と話し始めます。今の部長がミスをして訴えられたときに、浜田師長が間に入ってお金で示談にしたことがあったそうです。もも子が「まさかそれを恩に着せて!!」と驚くと、青木師長は「それだけじゃないわよ、とにかくゴマすりが上手いし物もよく贈ってるし…」と続けます。そんなことで看護部長も懐柔されてしまうのかと嘆くもも子に青木師長は、人の子だから仕方ないと返しつつ、「でも今回は自分の立場もあやうくなるとわかっったから…」と続けます。

「きっと動く!必ず」と力強く言う青木師長に『すごいなー青木師長…!カッコイイ…』と感動するもも子。青木師長の言う通り、浜田師長のハラスメント問題はあっという間に処分が下り、師長会議で報告されることに。

器材管理室への異動を言い渡された浜田師長は、驚愕の表情。「……。事実無根だって言ってるのにこの処分は間違ってる!!訴えてやるわ」と大激怒。青木師長はそれに対して、「事実無根じゃないでしょ?ちゃんとケースをあげてあるじゃない。皆に読んでもらってあるのよ。」と呆れたように返します。

他の師長にも被害を知っている人が何人もいること、ただ浜田師長を恐れて戦わないだけであることを話し始める青木師長。「見殺しにされたナースを私は放っておけないだけ。だってまがりなりにも私たちは看護師なのよ。人に信頼されなくてはならない立場なの。特に師長たちはね!!」と訴えました。

会議は水を打ったように静まり返ったそうで、もも子は『青木師長の演説、生で聞きたかったな…』と思います。一方で浜田師長は、泣きながら「器材管理室だけはやめて!」と必死な様子。見かねた看護部長が自分の元で付き添いとして働けないか、かけあってみると提案します。その提案に「エッ」と驚く青木師長。

『それはやめた方が後々いいんじゃないの?』と心配する青木師長を横目に、「ホント!?ありがとう房子さん」と安堵する浜田師長。こうして告発は一段落し、とりあえずはママナースいじめがなくなったと、ホッとする青木師長にもも子は「ありがとうございます!今回すごく勉強になりました!!」とお礼を言います。

「もも子さんのために頑張ったんだから、辞めないでよ!」「これからもしっかり働きます!」と笑い合う青木師長ともも子。ふと、もも子が青木師長が浜田師長のことを色々知っていたから助かったものの、同期に浜田師長がいたなんて大変だっただろうと言うと、青木師長から意外な返答が。「あぁ、アレ?だってあの人、私の義理の妹なのよ。だから家のこと色々知らされるの。」

「じゃあねー。」と手を振って去っていく青木師長を見送りながら、青木師長の家族構成を思い浮かべ、『青木師長…色々…コミットしすぎ』と呆気にとられるもも子だったのでした。

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

看護roo!での連載に、「ブランク16年の私が看護師に復帰した話」「おうちで死にたい~訪問看護の現場から~」「モンスター患者~みんなが困り果てた金田さんのこと~」。
 

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