最終更新日 2019/11/08

腹水検査

腹水検査とは・・・

腹水検査(ふくすいけんさ)とは、腹腔内に腹水が認められる場合に、その性状を確認し原因疾患を推定する目的で行われる検査のことである。新たに腹水が認められ、かつ原因不明の場合、もしくは特発性細菌性腹膜炎が疑われる場合には腹水検査は必須である。

【目的】
腹水は主に滲出性腹水と、漏出性腹水の二種類があり、それぞれ原因と性状が異なる。腹水が貯留した原因とその性状を調べ、患者の今後の治療方針を決めるために行われるのが、腹水検査の主な目的である。採取した腹水は、アルブミン濃度や細胞数などを調べる。必要に応じて細胞診や培養検査を追加する。

【方法】
腹水の有無は、超音波検査(エコー検査)とCT検査を用いて確認する。超音波検査で安全な場所を特定した後、腹水穿刺を行い必要な量の腹水を採取する。

【合併症】
腹水検査を行う際、一度に大量の腹水を検体として採取すると、その後血管内の水分が新らたな腹水として漏出することが考えられる。その場合は循環障害や腎機能低下などが生じる恐れがあるので、注意が必要である。

また、超音波検査で安全な位置を確認してから穿刺しても、腹腔内臓器を誤って刺してしまう可能性がある。よって穿刺後に腹痛を認める場合には消化管穿孔などが原因であることも考えられるため、適切な検査を行い治療する必要がある。

執筆: 建部将夫

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター 救命救急センター

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