最終更新日 2019/03/18

気質

気質とは・・・

気質(きしつ、temperament)とは、遺伝的・先天的・生物学的に動物(ヒトを含む)に生まれつき備わっている、行動特性(刺激への反応の傾向)のことである。特に感情的な反応の傾向(ex. 怒りやすい、不安が強い)を気質ということが多い。

他方、性格とは、後天的に獲得されるもので、先天的に備わっている気質に基づいて形成される、行動や意思的な反応の傾向(ex. 優しい、丁寧)のことである。

【気質分類】
精神科領域では、さまざまな気質分類があるが、エルンスト・クレッチマー(独・精神科医)が提唱した以下のような気質分類が引用されることが多い。

■循環型気質
高揚と抑うつが交互に見られる傾向がある。躁うつ病に多い。

■分裂型気質
敏感と鈍感が交互に見られる傾向がある。一般的に非社交的で、自閉的なことが多い。

■粘着型気質
生真面目で我慢強い反面、ある一定の限界を超えると爆発的に憤怒する傾向がある。

執筆: 小森大輝

順天堂大学大学院医学研究科 総合診療科学大学院生

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