最終更新日 2019/02/04

あせも

あせもとは・・・

あせも(sudamen)とは、エクリン汗腺が閉塞することで汗がうっ滞し、発症する皮疹である。医学用語では汗疹(かんしん)と呼ぶ。

【原因】
多汗により、汗を排出するエクリン汗腺が閉塞することで汗がうっ滞し、発症する。
エクリン汗腺はほぼ全身に分布しており、出生までに形成される。エクリン汗腺の数は生後2~3年までの環境気温によりほぼ決定し、成人と同等数になるため、乳幼児のエクリン汗腺の密度は成人よりも高い1)~2幼児期になると汗の量が増加するが、体温調節機能が未発達で汗をうまくかくことができないため、あせもは小児に好発する。
高温や多湿、厚着、活発な活動などによる発汗量の増加が、あせもの原因となる。

【症状】
あせもは閉塞するエクリン汗腺の部位により、水晶様汗疹(痒みを伴わない帽針頭大の水疱)と紅色汗疹(痒みを伴う帽針頭大の赤い水疱)、深在性汗疹(痒みを伴わなず敷石状に広がる丘疹)の3型に分類される3

【治療】
あせもの治療では、環境温度の調節や厚着を避ける、発汗後のシャワー、こまめな着替えなどの対策が有効である。なお、あせもを根本的に抑えるような局所薬はないが、対症療法(かゆみを抑えることを目的)として、抗ヒスタミンの処方や、湿疹化など重症化した場合にはステロイド薬や抗菌薬の外用治療を行うことがある。

 

引用参考文献
1)田畑武夫.“49. 胎兒の皮膚感覺,味覺及び臭覺に關する電氣生理的研究”.国立国会図書館デジタルコレクション.
2)勝浦哲夫ほか.日系ブラジル人と日本人の体温調節反応の比較.人間-熱環境系シンポジウム報告集. ICHES'91.1991,55-58.(PDF)
3)永井良三、田村やよひ.看護学大辞典.第6版,メヂカルフレンド社,2013,396,1180,(ISBN9784839214784)

執筆: 佐々木 朗

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター小児救急フェロー 救命救急センター

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