最終更新日 2019/01/22

血清尿酸値

血清尿酸値とは・・・

血清尿酸値(けっせいにょうさんち、serum uric acid;SUA)とは、尿酸が血清中にどのくらいあるか濃度を示す値である。単位はmg/dL。
尿酸塩沈着症(痛風関節炎、腎障害など)の診断や生活習慣病の病態における指標、プリン体代謝異常や腎機能障害の精査に用いられる。

【代謝】
尿酸とは、核酸(DNA、RNA)の構成物質であるプリン体の最終代謝産物である。尿酸は腎糸球体からろ過され、ほとんどが尿細管で再吸収される。一部は再び尿細管中に分泌されて尿中に排泄される。
尿酸は酸性条件下で尿酸塩として析出しやすい性質をもつ。

【検査と注意点】
血清尿酸値には日内変動や季節変動がある。健常な成人の日内変動は0.5mg/dL程度で、明け方が高く、夕方に低下する。また、飲酒、食事、運動などでも変動する。

執筆: 上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

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