最終更新日 2018/06/07

ホジキンリンパ腫

ホジキンリンパ腫とは・・・

ホジキンリンパ腫(ほじきんりんぱしゅ/Hodgkin lymphoma/ HL)とは、悪性リンパ腫の一種である。発症年齢は15~35歳と50歳以上の2峰性にピークがある。日本では悪性リンパ腫の5%前後であるのに対し、欧米では悪性リンパ腫の30%前後を占めている。

【症状】
70%は表在リンパ節腫大を訴えるといわれている。特に頸部の無痛性リンパ節腫脹を初発とすることが多い。腫大したリンパ節は無痛性、無動性、弾性硬である。その他に有名な症状としてB症状(1)38度以上の発熱、(2)盗汗、(3)6ヶ月以内に10%以上の体重減少がある。

【検査・診断】
リンパ節生検検査でリードスタンバーグ細胞(Reed-Sternberg細胞/RS)やホジキン細胞を認めれば確定となる。リードスタンバーグ細胞とは腫瘍細胞の1つでホジキン細胞が大型、多核化したものである。ホジキン細胞は大型、単核の腫瘍細胞である。

【治療】
現局期ホジキンリンパ腫には、化学療法と放射線療法が行われる。化学療法ではABVD療法4コースが標準的治療となっている。ABVD療法とはアドリアマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジンの4剤による化学療法のことである。進行期ホジキンリンパ腫にはABVD療法6~8コースが行われる。

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